- 「会社に前例が無いから」
- 「周囲の目が気になるから」
- 「収入が減ってしまうのが不安だから」
こういった理由で育休取得を躊躇されている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。その気持ちはすごくよくわかります。僕自身もそう思っていました。
でも結論から言うと、
男性の育休は取らないと損というくらいオススメです。
なぜなら、日本の男性の育休制度は世界で1番充実していると言われていて、男性が育休を取得することは幸せな家庭を築くために最も簡単で最も有効な手段だからです。育休取得に必要なのは簡単な手続きと一歩踏み出す勇気です。それだけです。上司に育休取得を打診した時、僕は転職で入社して半年足らず、かつ男性の長期育休の前例が無いという状況でした。そんな状況でも僕は会社で男性として初めて1年間の男性の育休を取得できました。この記事では、会社で初めて1年間の男性の育休を取得した僕が男性の育休について網羅的に解説します。
僕が育休取得に至るまでの経緯は「男性かつ転職直後だけど問題なく育休を取れた体験談」という記事で詳しくご紹介しているので併せてご覧ください!
男性の育休について知っておくべきこと一覧
- 日本における男性の育休の現状
- 男性の育休の取得条件
- 男性の育休の育休期間
- 男性の育休手当/給付金
- 男性の育休のメリット
- 男性の育休取得に向けてやるべきことと注意点
- 男性の育休について知っておくべきことまとめ
1. 日本における男性の育休の現状
- 日本における男性の育児休業取得率は7.48%(2019年度)
- 日本は男性の育児休業制度で世界1位(ユニセフの世界の子育て支援政策に関する報告書)
- つまり、制度は整っているにも関わらず、その制度が活用されていないというのが日本の現状←とてももったいないので一緒に変えていきましょう!!
- ちなみに育休・育児休職・育児休業、様々な呼称があるものの全て同じことを指します。会社によっては「育児休暇」というものがありますが、育児休暇は単なる有給休暇の一種で、育休・育児休職・育児休業とは異なります。
2. 男性の育休の取得条件
- 子供が1歳未満であれば育休取得可能!配偶者が専業主婦でも取得可能!
- 期間雇用者(有期契約労働者)であれば「1年以上働いていること」「復職後も契約が続いていること」という2つの条件も満たす必要あり!
- ただし、会社ごとに定められる労使協定によって条件が変わるケースもあるため、要確認!
[ご参考] 厳密な定義は下記の通り(育児・介護休業法)
○ この法律の「育児休業」をすることができるのは、原則として1歳に満たない子を養育する男女労働者です。
○ 日々雇い入れられる者は除かれます。
○ 期間を定めて雇用される者は、次のいずれにも該当すれば育児休業をすることができます。
① 同一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること
② 子が1歳6か月に達する日までに、労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の期間 が満了することが明らかでないこと
○ 労使協定で定められた一定の労働者も育児休業をすることはできません。
育児・介護休業法
3. 男性の育休の育休期間
- 「配偶者の出産予定日〜子供が満1歳になる前日までの任意の期間」→育休期間は配偶者の出産予定日から1年間の間であれば自由に設定可能!
- 目的別のオススメの育休期間や育休期間の設定時の注意点については、「男性の育休期間はいつからいつまで?オススメや理想の育休期間とは?」で詳しく解説しているので併せてご覧ください!
4. 男性の育休手当/給付金
- 正式名称は育児休業給付金だが、育休手当と呼ばれることが多い。
- 育休期間中は育休手当がハローワーク経由で国から支給。※ちなみに育休期間中は給与やボーナスが支給なし。
- 育休手当の支給額:育休開始前6ヶ月の額面の平均を基に算出。育休期間180日間までは額面の67%、181日目以降は額面の50%。ただし、社会保険料・雇用保険料が免除されるため、実際の手取りは育休期間180日間までは約80%、181日目以降は約65%。
- 育休手当の支給条件
- 雇用保険に加入していること
- 育休前の2年間で、11日以上働いた月が12ヶ月以上あること
- 育児休業期間中の各1ヶ月ごとに、休業開始前の1ヶ月の賃金の8割以上が支払われていないこと
- 育児休業期間中に就業している日数が各1ヶ月に10日以下であること
5. 男性の育休のメリット
- 出産後のママの身体を休めることができる
- 夫婦で無理せず育児を楽しめる
- ママと同じレベルで家事・育児に取り組めるためワークシェアができる
- 育児・家事に積極的に取り組むことで家族の絆が深まる
- 手厚い補償と家計の見直しで金銭的な心配がほぼ無い
- 自分の時間も確保できて新しいことにチャレンジできる
- 各メリットの詳細については「育休を取得した僕が感じる男性の育休の6つのメリット」という記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください!
- また、個人的に男性の育休の最大のメリットはママの身体を休められることだと考えています。出産後のママについては、「出産後のママについてパパが知っておくべきこととやるべきこと」という記事で詳しく解説しているのでぜひ併せてご覧ください。
6. 男性の育休取得に向けてやるべきこと
- 育休取得の意志を固める
- 育休期間を決定する
- 育休取得可能か担当部署に確認し、上司に育休を取得したい旨を伝える
- 育休取得に必要な書類を提出する
- 職場の仲間に報告する
各項目の詳細と注意点については「育休パパが語る男性の育休取得に向けてやるべきことと注意点」という記事で詳しく解説しているので併せてご覧ください!
7. 男性の育休について知っておくべきことまとめ
- 【日本の育休の現状】日本は男性の育児休業制度で世界1位だが、男性の育児休業取得率は7.48%と低い=制度は整っているにも関わらず、その制度が活用されていない
- 【男性の育休の取得条件】原則、子供が1歳未満であれば育休取得可能!配偶者が専業主婦でも取得可能!
- 【男性の育休の育休期間】育休期間は配偶者の出産予定日から1年間の間であれば自由に設定可能!
- 【男性の育休手当(育児休業給付金)】育休期間180日間までは額面の67%、181日目以降は額面の50%だが、社会保険料・雇用保険料が免除されるため、実際の手取りは育休期間180日間までは約80%、181日目以降は約65%。
- 【男性の育休のメリット】出産後のママの身体を休めることをはじめ、パパが積極的に家事・育児に取り組むことができる。手厚い補償と家計の見直しで金銭的な心配がほぼ無いどころか、自分の時間も確保できて新しいことにチャレンジできる。
- 【男性の育休取得に向けてやるべきこと】
- 育休取得の意志を固める
- 育休期間を決定する
- 育休取得可能か担当部署に確認し、上司に育休を取得したい旨を伝える
- 育休取得に必要な書類を提出する
- 職場の仲間に報告する
以上、この記事では転職で入社後1年のタイミングで、会社で初めて男性として長期の育休を取得した僕が男性の育休の概要について網羅的に解説しました。このブログでは他にも男性の育休や子育てに関する情報、僕自身の体験談を発信しているので、いいなと思った方はSNSをフォローいただいたり、周りの方にご紹介いただけると励みになります。
今日の人生を豊かにする一言
世界で1番充実している日本の男性の育休を活用しよう!